
前回、入梅の声を聴いたばかりでしたが、夏至を迎え、本日を境に、夏のかがやく太陽に焦がれた草木の蕾たちが色づき始めます。
皆さんお変わりないですか? 僕はいたって元気です、デザイナー アイタです。
今になれば僕ごときが一介の仕事人のような顔をして偉そうにしておりますが、デザイナーになろうなどと大それたことを考え始めたヒヨッコの時分、
『なんでデザイナーになりたいの?』
と、問われれば、
迷わず僕は
『レコードジャケットがつくりたい』
でした。
レコードジャケット(以下:レコジャケ)には夢があります。
大好きな音を聴ききながらそのジャケットを眺め、
想いを巡らせるわけですから、下手な物はつくれません。その逆もまた真なりで、
ジャケットをながめているだけで、音が聴こえてくるようなデザインであれば
そのジャケットはアートディレクション的に成功といえます。
余談ですが、理想のアートディレクションとはなにか。
アートというからには「芸術」である、そしてこの場合、アートは主に「絵」です。
商業広告を意図して考え抜かれたプロジェクトの中で作り上げられる絵づくりがアートディレクションです。
あるレベルを越えた高いクオリティーのクリエイティブ(職人技)で表現された商業広告は「芸術」と言えます。
そんな想いでアートディレクターに憧れてデザイナーを目指していた頃はレコジャケをつくるのが夢でした。
とはいえ業界ではCDが売れなくなって久しいわけで、
巨匠や物好きでもない限りレコードを出すミュージシャンなどいないのですね。
そして悲しい事に、基本的なレコードの需要がない。
さらに、レコード針が売っていない。
レコードは死にました。
レコジャケのアートワーク、これがかなわぬコト、なんですね。
しかして幸運にも数年前にさいたま時代の友人がレコードをつくるというじゃありませんか。
しかもそのレコード、その半年くらい前に私がデザインしたCDを
ヨーロッパツアーのプロモーション用にレコード化する、といういわく付き。
これはどういうことかと申しますと、
私がデザインしたレコードがユーロ主要各都市のレコード店に並ぶ!!
でもそんなにたいした枚数ではなく、たしか3,000枚くらいではなかったかと記憶しています。
つーかっ!興奮しました、流石にね。
そして焦りました。
DTPを多少でもご存知であれば当然のコトですが、CDジャケット用としてつくっているデータ(画像)を、レコジャケ用にリサイズするということは、解像度が圧倒的に足りないわけです。
昨今のDTPでは、こういった場合どうするのか?!
これが問題のレコード
PLATINUM BANDLE / ONEPERCENTRES

詳しくは覚えていませんが(汗)、Photoshopに高価なプラグインをぶち込み、画像をコンバートしてデータを作り替えた覚えがあります。
最近のデジタル処理ってすごいですね。
ちなみにこのレコード盤は在庫はなく、絶版という話。
このバンド、ONEPERCENTRESの最近売り出し中のPV。
「Tell me again / ONEPERCENTRES」
長文失礼しました。
ではまた。


